お知らせ

その他 国際交流 ベトナムを訪問しました

 平成29年3月に、包括交流協定の締結先であるベトナム・ホーチミン医科薬科大学及び国立クイホア病院等を訪問し、学生間交流や看護実習を行いました。
  約12日間の研修メニューの中で、初日はベトナム語講座において自己紹介や挨拶について学び、2~3日目にはホーチミン医科薬科大学、4~10日目には国立クイホア病院を訪問し、交流や実習を実施しました。
 また、帰国後、学内において国際交流報告会を開催し、学生や教職員にその成果を発表しました。

ベトナム語講座

 まず始めに、ホーチミン国家人文社会科学大学のフーン先生から、ベトナム語の挨拶や簡単な自己紹介の方法について講義していただきました。

ホーチミン医科薬科大学

 ホーチミン医科薬科大学では、大学内の授業に参加させていただき、身近なものを使って出来る応急処置の方法等についてレクチャーを受けました。さらに、病院内も見学させていただきました。

国立クイホア病院

 クイホア病院では、病棟見学、血圧測定などを行いました。また、クイホア病院が実施している、ハンセン病患者の早期発見活動「ハンセン病予防ネットワーク」についても学びました。
 最終日には、病院で学んだことについて英語でプレゼンを行いました。

国際交流報告会(6/14日)

 今回の研修で学んだ内容について、学内で報告会を開催しました。参加者は興味深く聞いていました。

<海外研修に参加した学生の感想>
・訪問先の病院では、患者とその家族が常に寄り添っており、家族は昼夜問わず院内に出入りしていました。日本とは違いナースコールがなく、家族が看護師を呼びに行ったり、ベッド周辺の掃除をしたりしているようです。一般病棟では、看護師1人が患者10~20人ほどを受け持っているそうなので、家族の補助があることで、患者も安心感を得られるし、多くの患者を受け持つ看護師の業務も成立するのではないかと感じました。

・ベトナムの病院における家族の重要性を感じました。患者1人に対し、家族が1人ついていて、家族が身の回りの世話やリハビリの付き添い等を行い、看護師は医療行為のみを行うようになっています。日本ではそれらの作業を専門職の職員が行っています。患者に提供する技術は専門職の方がより適切かもしれませんが、家族が関わることで、患者への理解を促し、何より患者自身の疎外感や孤立感、不安などを軽減させているのではないかと感じました。

・日本における看護の考え方だけではなく、他の国の考え方にも触れることが出来たため、物事に対する視野が広がりました。

・研修に行く前は、日本の医療の方が優れているのでは、という気持ちがわずかにありましたが、訪問先の病院では、ベトナム特有の土地柄に合わせた医療を提供していました。さらに、現地の人も改善すべきだと思っているけれども、経済的な問題でどうしようもない点があるということもわかりました。日本と同様に、より患者のためになる医療を常に考えていることを肌で感じました。実際にその国の実態をとらえ、同じ目線を持つことが重要であると感じました。

・ベトナムの保健医療制度や医療現場について学ぶ一方で、日本ではどうなのかを逆に質問される場面が多々ありました。知識不足でうまく答えることが出来なかったため、日本の医療制度について旅行前に事前によく理解しておくと、より有意義だったのではないかと感じました。

・患者さんも現地の医療スタッフもとても優しくて、リラックスして研修に臨むことが出来ました。言葉で意思疎通することはなかなか難しかったけれど、表情を意識することで患者さんに安心感を与えることが出来ると感じました。

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