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学部・大学院

【博士前期課程】修了生の声


博士前期課程研究修了生

看護学研究科
博士前期課程 地域看護学 研究コース 修了
佐藤 絵美

1.大学院進学の動機は?

 新卒から勤めていた総合病院を退職することとなり、今後のキャリアや新たな就職先について考える必要がありました。今後について検討している最中に、大学院での学修について勧められたことがきっかけとなりました。

2.大学院で何を学んでいるの?

 看護研究法や看護理論などの必修科目の他に、看護教育学、コンサルテーション理論など学んでいます。また、自身の専門領域に関する科目を履修し、学んでいます。

3.大学院での研究テーマは?

 退院支援看護師としての臨床経験があり、その経験の中から感じていた臨床疑問について明らかにしたいと考え、修士論文のテーマは「退院支援」です。より良い退院支援の提供につながる研究を続けていきたいと思います。

4.大学院生の生活:仕事と授業・研究との両立で工夫していることは?

 前職を退職し、大学院での学業に専念しようと考えました。そのため、再就職せずに長期履修も申請せず、2年間で大学院修了を目指しました。この2年間は学修環境を整えることを優先し、仕事は月に1~2回の看護師業務(臨時・パート)を、負担にならない程度に課題の少ない時期のみ行っていました。

5.新潟県立看護大学大学院に進学してよかったと思うこと&教員のサポートは?

 自宅から近い大学でしたので、授業日以外でも図書館や院生室で研究や課題に取り組むことができたので、よかったと思います。また、大学院2年目からは、文献検索のための医中誌利用が自宅からでも可能となったため、論文作成にあたり役立ちました。
 教員のサポートについては、学内メールで担当教員との連絡もスムーズにとることができ、課題や研究の進捗について相談ができました。ゼミでも1~2週毎に指導していただき、丁寧に対応していただきました。

6.大学院での学びを今後のキャリアにどのように生かしたいと思いますか?

 私は、短期大学卒業のため準学士の学位しかありませんでしたが、大学院博士前期課程を修了することができ、修士の学位を得ることができました。そのため、看護師として病院での勤務だけでなく、教育機関である大学教員として働くことが可能となり、就職の幅が広がりました。

7.受験を考えている人に伝えたことは?

 私は約20年の臨床経験を経て大学院を受験しました。他の人と比べると遅いかもしれませんが、目標があれば、いつからでも学修することは可能です。また、大学院は教わるところではなく、自ら学びにいくところであることを忘れずに取り組むことが大切です。2年または3年間の修了までの履修の仕方、研究の進め方を、あらかじめ先輩や先生方に確認しながら、見通しをたてて臨むことができるとよいと思います。

(2026年7月)


博士前期課程CNS修了生

看護学研究科
博士前期課程 がん看護学 CNSコース 修了
中西 麻衣子(がん看護専門看護師)

1.入学の動機

 私は、がん看護専門看護師(以下、CNSとする)を志し、本学大学院看護学研究科博士前期課程(がん看護学CNSコース)に入学いたしました。そのきっかけとなったのは、勤務していた病院で活躍するCNSの存在でした。当時、私はがん診療病棟で勤務しており、対応に難しさを感じる患者さんやご家族との関わり、また医療者間の意向の違いによって生じる葛藤など、臨床の中で多くの課題に直面していました。そうした場面において、CNSが介入することで、患者さんやご家族にとってよりよい方向へと支援が進み、さらに自分自身も看護の方向性を見いだせた経験がありました。そのことから、CNSの思考過程を学び、より深く実践に生かしたいと考えるようになりました。また、指導教授がCNSとしてご活躍されていたことに加え、これまでにも多くのCNSを輩出してきた本学の教育実績にも強く惹かれ、本学大学院への進学を決意いたしました。

2.学生(研究)生活  仕事との両立で大変だったことやそのために工夫したこと

 私は、急性期病院での病棟勤務を続けながら、長期履修制度を利用して大学院で学びました。1年次はディスカッション形式の講義が多く、勤務前の朝の時間や夜勤の前後の時間を活用して計画的に事前課題に取り組みました。2年次以降は実習と研究が中心となりましたが、実習期間には勤務先からご協力をいただき、長期研修として実習に臨むことができました。また、大学の先生方にも、勤務との両立が可能となるよう講義や実習の日程について丁寧にご相談いただき、安心して学修を続けることができました。職場、家族、教職員の皆さま、そしてともに学ぶ仲間に支えられながら、仕事・家庭・大学院での学びを両立できました。

3.研究テーマと概要

 修士論文では、「診断から初回治療導入期に進行肺がん患者が抱く不確かさと情報探索行動」をテーマに研究を行いました。本研究では、進行肺がん患者さんが診断から初回治療導入期に強い不確かさを抱き、その不確かさに対する対処の一つとして情報探索を行っていることが明らかになりました。臨床において、患者さんがさまざまな情報を集め、ご自身なりに理解を深めようとされる姿に多く出会ってきました。その一方で、情報の多さゆえに戸惑いや負担を抱える方も少なくなく、時に支援の必要性を感じることもありました。日々の臨床で抱いていた疑問を、担当教授のご指導のもとで修士論文として形にすることができたことは、私にとって大きな学びであり、自信にもつながりました。

4.大学院を修了したことで得られた学び

 大学院では、多様な背景を持つ仲間とともに学び合い、これまでの経験を振り返りながら意見を交わす中で、自身の看護観と向き合う貴重な機会を得ることができました。また、がん高度実践看護学実習を通して、多くのCNSの先輩方に出会い、実践的な知識だけでなく、CNSとしての姿勢や倫理観についても多くを学びました。先輩方が持ち続けておられる専門職としての志に直接触れたことで、自身の看護に向き合う姿勢がより深まりました。また、大学院を修了するという目標に向かって努力を重ねること自体が、私を人として成長させてくれました。これらの経験は、今後CNSとして歩んでいくうえで、確かな土台になるものと考えています。

5.今後の展望

 2025年度にCNSの資格を取得し、現在は緩和ケアチームの専従看護師を務め、組織横断的な活動に携わっております。今後は、CNSの役割である実践・相談・調整・倫理調整・教育・研究の6つの役割を、自分自身で発展させていくことが課題であると考えています。大学院で学んだ、「どのような場面においても、患者さん、ご家族、医療者、そして組織への対象の理解が基盤となる」という視点を大切にしながら、がんとともに生きる患者さんを支え、その人らしく生き抜くことを支援できるCNSでありたいと考えております。

(2026年7月)


博士前期課程助産師コース修了生

看護学研究科
博士前期課程 母性看護学・助産学 助産師コース 修了
岡 満莉那

1.大学院進学の動機

 大学在学中から助産師という職業に興味を持っていましたが、まずは看護師として臨床経験を積み、看護の基礎を身につけた上で進路を考えたいと思っていました。看護師として患者さんやご家族と関わる中で、人生の大きな節目である妊娠・出産を迎える女性とその家族を支える助産師の役割に改めて魅力を感じ、助産師免許取得を目指して大学院へ進学しました。

2.学生(研究)生活:講義・演習・実習と研究の両立で工夫していること

 講義や演習、実習に加えて研究活動も行う必要があり、限られた時間の中で効率よく学習を進めることを意識しました。毎日の中で時間を決めて取り組むことを心がけましたが、計画通りに進まないことや、実習と研究の両立に悩むこともありました。そのような時は優先順位を整理し、指導教員や仲間に相談しながら一つひとつ課題に向き合いました。多くの経験を通して、時間管理能力や主体的に学ぶ姿勢を身につけることができました。

3.研究テーマと概要

 研究テーマは「プレコンセプションケアの一環としての家族計画指導に対する助産師の認識」です。近年、女性の生涯にわたる健康支援としてプレコンセプションケアの重要性が高まる中、産後に行われる家族計画指導に着目し、助産師がどのように捉え実践しているのかを明らかにすることを目的に研究を行いました。助産師への面接調査を通して、個別性に応じた指導や夫婦を含めた支援、実践につながる指導方法の重要性が示されました。本研究を通して、出産後の支援が次のライフステージや女性自身の健康につながることを改めて学びました。

4.大学院を修了したことで得られた学び

 助産師免許取得に必要な専門知識や技術だけでなく、倫理や薬学、コンサルテーションなど、専門職として対象者を支えるために必要な幅広い学びを得ることができました。特に、対象者の価値観や背景を尊重しながら支援することの重要性を学び、根拠を持って考え行動する力を身につけることができました。また、多職種や対象者と協働しながらより良い支援を考える姿勢を培うことができ、助産師としての視野を広げる機会となりました。

5.新潟県立看護大学大学院に進学してよかったと思うこと&教員のサポートは?

 助産師課程が開設されたばかりの時期で、助産課程の学生は2名という少人数の環境でした。そのため、教員の先生方には分娩介助技術の習得に向けた練習にも時間を割いて付き添っていただき、不安や疑問を解消しながら学ぶことができました。少人数だからこそ教員との距離が近く、充実した環境の中で助産師としての基礎を築くことができたと感じています。また、大学院では他の看護分野を学ぶ同期9名とも関わる機会があり、それぞれの臨床経験や看護観に触れることで、自分自身の看護を見つめ直す貴重な学びとなりました。

6. 受験を考えている人に伝えたいこと

 大学院で助産師課程を履修することは、講義・演習・実習に加えて研究活動との両立も必要となるため、時間の使い方や生活の調整が求められます。限られた時間の中で多くの課題に取り組むことは大変でしたが、教員の先生方や家族、周囲の支えがあったからこそ最後まで学びを続けることができたと感じています。助産師を目指す過程は決して容易ではありませんが、その分、専門職として成長できる貴重な経験になると思います。

7.今後の展望

 大学院での学びを通して、妊娠・出産の場面だけでなく、女性の生涯にわたる健康を支援することの重要性を学びました。今後は、助産師として一人ひとりの価値観や背景を尊重し、その人らしい選択を支えられる存在になりたいと考えています。また、家族を含めた支援を大切にし、対象者が安心して育児や次のライフステージを迎えられるよう、根拠に基づいたケアを実践していきたいです。大学院で培った学びを臨床の場で活かし、信頼される助産師へ成長していきたいと思います。

(2026年7月)

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