大学案内

入学式

学部生97名、大学院生19名(博士前期課程15名、博士後期課程4名)が入学しました。






学長告辞

 新入生の皆さん、保護者の皆様、ご入学おめでとうございます。お忙しい中ご臨席賜りましたご来賓の皆様、誠にありがとうございます。
 入学式に合わせたように高田公園の桜が開花し皆さんをお迎えしております。皆さんの入学式は平成最後の入学式であり、5月からは「令和」の元号となります。皆さんにとって、この春は忘れられない思い出となることでしょう。新たな人生のその先に、美しい和みの花が開花することを期待しています。

 本学は2002年4月に開学し十七年の歴史をもつ単科の看護大学です。2006年に大学院看護学研究科修士課程を開設し、昨年から大学院修士課程に続く博士後期課程を開設しました。看護学部・大学院修士課程改め博士前期課程、後期課程と看護学を専門とする一連の高等教育課程が整った大学において、皆様をお迎えできたことを大変うれしく思います。
 皆さんが志す看護職は、高齢化の進行もありその需要は年々高まる一方です。国は「治す医療から治し支える医療へ」、「病院中心の医療から地域全体でみていく医療へ」と医療のパラダイム転換を謳い、地域包括ケアシステムの構築といった保健・医療・介護を含む政策の方向転換がはかられているところです。また、今日の医療は、医師、歯科医師、看護師、保健師、薬剤師、栄養士、リハビリ職、介護・福祉関係職など多職種の連携によって成り立っています。  このような多職種連携チームの中で誰がリーダーあるいは調整役となるかについては、病院や地域、在宅において提供される医療の役割機能によって変わってくるものです。その中で看護職は健康づくりから、病気の予防・診断・治療、リハビリテーション、看取りのケアまで、地域に暮らす人々、あるいは患者さんの一番身近な存在であり、「治し支える医療」になくてはならない医療の専門職であります。
 
 看護学部に入学された皆さんは、4年間で人の身体構造とその働き、様々な病気の成り立ちと治療法、看護に関する知識と技術を講義や演習で学ぶだけでなく、実際に患者さんを受け持つ実習がカリキュラムに組まれております。この実習を通じ、看護を提供する人を身体・心理・社会的側面から、成長過程あるいは人生の歴史といってよいでしょうか、全人的にとらえ、必要とされる看護を計画・実施・評価するプロセスを経験していただく事になります。また、健康や暮らしを支える保健・医療・福祉制度の学習もあります。今日の医療・看護の知識・技術の進歩は目覚しく、保健医療福祉制度も目まぐるしく変化していく中で、教師から学生への知識・技術の伝達には自ずと限界があり、一方ではITの進歩等により多くの情報を入手できるようになっています。大学教育において主体的学習(アクティブ・ラーニング)の必要性がいわれているところですが、この4年間をとおして主体的に学び、自ら考える習慣を身に着けて欲しいです。そして、看護において何よりも大切なことは、相手を思いやり、その気遣いを言葉や看護ケアを通して伝えられることです。患者さんの看護を通して気づかされることも多くあります。つらい場面もあるかもしれませんが心に寄り添える看護職に育つことを願っています。

 大学院に入学された皆さん。本学では看護の仕事に就きながらの社会人学生がほとんどです。 我が国は人生100年時代を迎えており、教育、雇用、退職後という伝統的スリーステージモデルから、何回でも学び直す機会を得、それを仕事に生かしキャリアアップを図る時代が訪れようとしています。しかし、働きながら大学院に修学することへの理解は、国際比較において 日本は未だ低いというデータがあります。このような状況のなかで、皆さんは大学院への進学を決意して入学されました。その動機は単なる向学心、あるいは学位取得でしょうか? 臨床において「この状況を何とかしたい」といった課題や疑問をもっての入学と推察します。 大学院ではそれらの問題に見識を広げ追究するための知識や理論、根拠に基づく課題解決の方策を探求する教育課程が準備されています。確かに大学院修学は経済的にも時間的にも自己投資をという側面は否めません。しかし学んだだけの見返りはきちんと自身に返ってくると確信しています。一方、社会や職場は「単にリカレント教育を受けたという実績だけを評価することはない、学んだ結果どうなったかを問う」という見方があります。大学院に修学する意義や価値を職場や社会に拡げるには、大学院で学び研究した成果を如何に示すことができるかに依ると考えます。

 私たちの大学がある上越市は江戸時代城下町として栄えた歴史と文化に富んだ町です。
 是非、この地の歴史と文化、自然を味わいながら地域の皆さんと交流し、「看護とは何か」を問い続け、学び、研鑽し、研究に励むことを願っています。学部生は4年後、大学院生は2年、あるいは3年後の将来に抱いた夢、その夢が叶えられるよう教職員は支援を惜しみません。 共に学び、研鑽し、研究も一緒に頑張りましょう。以上をもって告辞とさせていただきます。

平成31年4月5日
新潟県立看護大学長
小泉 美佐子

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